2019年5月25日土曜日

EOS kiss Mで動きもの、特にモータースポーツを撮る時の設定や撮り方について

 kiss Mを買って1年。最初の4ヶ月は慣れないミラーレスカメラのため練習しまくった。
4ヶ月経った頃からkiss Mのクセや撮り方、設定方法が分かってきたので動きものが撮れるようになってきた。
「kiss Mで動きものが上手く撮れない」と思っている方の参考になればと思い、オイラなりのノウハウを書いてみます。
 露出モードは基本シャッタースピード優先モード(キャノンではTvモード)。
 シャッタースピードは人によって好みが変わりますが、オイラは鈴鹿ツインサーキットでのバイク撮影は1/100秒が基本。高速コーナーでほぼ真正面からのカットやバックショットでこちらから離れていくシーンの連射なら1/160、ストレートを高速で疾走するバイクなら1/250秒でも良いかも。その他、ジムカーナ撮影やカート撮影なら1/60と決めている。
ちなみに「価格コム」のモータースポーツ部の方々は、1/15とか信じられない超低速で撮ってますが、オイラには真似できません。ほぼワープしている写真が撮れます。
AF動作は「サーボAF」。
 AF方式はゾーン。最初の頃は1点AFで撮っていたけど、kiss Mの場合、1点AFだとなかなかピントが合わず、シャッターが切れないことが良くある。
 連射設定は「低速連続撮影」。
「高速連続撮影」じゃないの?と思われるはず。低速の方がピント優先なのでAF合焦精度が高い。それと個人的には高速連続撮影時のEVFの見え方が嫌い。
低速連続撮影だと秒間4コマ、高速だと7.4コマ。正直7オイラの撮り方だと7.4コマも要らない。4コマで十分に撮れる。
ただ、人によっては「置きピン」で「高速連射」の方が確実に撮れるというカメラマンもいる。おいらも試したけど性に合わなかった。
 ISO感度は日中屋外なので100に固定。夕方、曇り、日陰とかだと時々ISO200〜400にすることもあるけど、めったにないかな。
 この項目結構重要。「コンティニュアスAF」は「する」に設定。キャノンで言うところのコンティニュアスAFとは「サーボAF」とは違う。
シャッターボタンを半押ししなくても、常にピントを合わせ続けるモードのこと。シャッターボタンに触れなくても、レンズを向けるだけで被写体にピントを合わせる動作が行われる。いざ半押しした時にはピントが合っていることが多いので瞬間瞬間を切り撮るモータースポーツ撮影では重要。
キャノンカメラの独自機能「オートライティングオプティマイザー」(写真の明暗差の補正機能)はオンが良いと思う。強さは4段階。オフ、弱、中、強。「強」にすると、何故か連射枚数が急に10枚程に少なくなるので「中」が良いかな。
屋外、逆光で撮るとバイクが暗く写るので、この機能は常時使っている。
それと地味に重要なので液晶モニターを閉じておくこと。kiss Mだけでなく富士フィルムのX-T2もファインダーをのぞいても即EVFが起動しない時がある。
裸眼で次に撮影するバイクを決めた後、EVFを覗いて撮影しようとしてもなかなかEVFに切り替わらずシャッターチャンスを逃すことが少なからずある。
液晶モニターの画面を閉じておけば常にEVFなのでとっさの対応ができる。
 kiss Mはボタン類に好みの設定を割り当てできる(ほとんどのカメラでできるけど、kiss Mは割と自由度が高い)。
オイラの割り当てを書いておく。
M-Fn(マルチ・ファンクション)には、AF動作(ワンショットかサーボAFの選択)を割り当て。
十字ボタンへの割り当ては以下のとおり。
・露出補正ボタン(プラスマイナスのボタン)は、そのままいじらず露出補正で仕様。キャノンのカメラって、露出補正が超優秀なので露出補正はほぼ必要ない。撮影後にパソコンでレタッチしても、明るさをいじることはほぼ無い。
・AFMFボタンは、AF方式(ゾーンAF、1点AF、顔+追尾優先AF)選択に割り当て。モータースポーツ撮影では、MF(マニュアルフォーカス)を使うことは個人的には全くないので変更した。
・ゴミ箱ボタンは、ドライブモード選択(単写、連射などの設定)を割り当て。モータースポーツ撮影中にゴミ箱ボタンは要らない。たくさん撮影した後に、間違って全画像消去とからしてしまったら泣くに泣けないからね。
・ストロボボタンは、ISO感度を割り当て。モータースポーツ撮影ではストロボはまず使わないので変更した。


<kiss Mでモータースポーツを撮る時のコツ>
・kiss Mでモータースポーツ撮影を始めて1年が経過。kiss Mで動きものを撮るにはちょっとしたコツが要ることが分かった。
・それは、「被写体、おいらの場合はバイクなんだけど、レンズを向けて0.5秒から1秒位は「一切シャッターボタンに触れない」ことが非常に重要!つまり半押しをしないってこと。
・半押しせず、kiss Mに被写体を認識させ、1秒程度経ってから半押しする方がAFが速く合焦することが分かった。
・更に上に書いたけど、「コンティニュアスAF」を「する」にしておけば、半押ししなくてもカメラを被写体に向けるだけである程度はピント合わせ動作をしてくれるので更にAFが速くなる。
・「半押ししても一緒じゃないの?」と疑問が湧くと思うけど、これが違う。
・オイラも理屈は分からない。なぜそうなるかは分からないけど、経験則として分かったこと。強いて言えば「kiss Mのクセ、習性」だと思う。
・それと、AF方式は1点AFよりゾーンAFの方が何故か動きものにはピントが合いやすいことが分かった。最初はゾーンAFは「後ろにピントが抜け易い」と思っていたけど、最近は後ろに抜けることがなくなった。多分上に書いたように1秒間半押しせずにkiss Mにメイン被写体を認識させてから半年するようになったからだと思う。
・1点AFはなぜかシャッターが切れないことが多い。この点も理由は不明。
・ kiss Mでなかなか上手く動きものが撮れないって方、騙されたと思って一度真似してみてちょ。

オイラがkiss Mで撮影している写真のサンプルはこれです。
https://ilovesuzukatwincircuit.blogspot.com/2019/05/riding-sport-cup.html
全画像、kiss Mのみで撮ってます。







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