2018年12月23日日曜日

カメラからスマホへのwi-fi画像転送を4機種でテスト&ランキング。

最近のデジカメにはほぼ標準装備のwi-fiを使った画像転送機能。ここ2年位の機種はwi-fiに加えてBluetoothも併用した転送や制御も行なっている機種も出てきた。

今回、おいらが使っている4機種で使い勝手などをテストして順位を付けてみた。
(あくまでも無線による画像転送に絞ったテスト)。

テストした主な基準は「転送の簡単さ」と「安定性」。

テストしたのは4機種。

写真左からEOS kiss M、東芝Flash Air 第四世代、ニコン D3400、富士フィルム X-T2。

いきなり結果発表。

第4位、つまドベ。
 EOS kiss M + スマホアプリ「Camera Connect」
先に書いておくと、kiss M、おいらは今年2台買った。

カメラとしては非常に気に入っているし、現在のサーキットでのバイク撮影のメインカメラ。

それでもwi-fi + Bluetoothによる画像転送機能には不満タラタラ。

はっきり言って「使えん」。

<悪い点>
・画像転送される時とされない時がある。されない方が多い。
・スマホアプリでの設定がかなり分かり辛い。(iOS、アンドロイド5と8でテスト)。
・2018年の夏頃、大事な撮影があったんだけど、画像転送を求められて、結局スマホに画像転送できず焦った。アプリを再度インストールし直しても結局転送できず。
・購入した直後は繋がることもあったけど、ここ最近は繋がりもしない。
・日を追う毎にアプリの使い勝手が悪くなっている気がする。
・全くキヤノンのヤル気を感じられない。
・ちなみにパソコンに転送するアプリはキヤノンのHPから無料ダウンロードできるんだけど、どこからダウンロードできるか一切記載がなかった。今はあるかどうか知らないけど、別のアプリをダウンロードするとくっ付いてきてダウンロードできるみたい。
・そのパソコンの画像転送アプリも最低レベル。作動したりしなかったり。安定性、信頼性はゼロ。何度か使ってアンインストール。
・スマホ用のCamera Connectもアンインストール

<良い点>
・スマホアプリ→思いつかない。
・パソコン用アプリ→うまく転送できた時は、そのままキヤノンのストレージサービスである「Image Gateway」に自動転送されること。されないことの方が大半だけどね。
・kiss Mからはルーター経由で直接Image Gatewayに画像を送信可能なんだけど、この接続は安定している。ただ、自動で転送ができると楽なんだけどね。撮影後、多少操作して手動でアップロードしないといけないのが面倒。DropBox使えば自動化で切るかな。


第3位、ブービー賞
ニコンD3400 + スマホアプリ「Snap Bridge」。

ネット上で「Snap Bridge」と検索すると「繋がらない」などの悪評がたくさん出てくるとにかく評判の悪いアプリ。「悪い」というより「悪かった」という方が正解かも。

おいらも買った頃は「最低」と思っていたけど、ここ最近だんだん安定性が改善されている気がする。

半年前まではキヤノンの「Camera Connect」以下の印象だったけど、キヤノンよりマシになった。

何が悪いって、とにかく「繋がらな買った」。

過去形にしたのは、iOSとアンドロイド5の頃はとにかく繋がらなかったんだけど、アンドロイド8にしてからはまずまず繋がるようになった。

<良い点>
・D3400はwi-fi機能が搭載されておらずBluetoothのみなんだけど、Snap Bridgeさえ立ち上げておけば、D3400で撮影する都度自動で画像転送される。これは理想的な機能。ただ転送速度が遅いBluetoothなので200万画素程度にリサイズされて自動転送される。まぁSNSやブログでの使用なら大概200万画素で十分なことが多い。
・撮影完了してD3400の電源をオフにしても電波出力を継続し画像転送を続けてくれる。
・スマホに転送された画像は自動でニコンのストレージサービス「NIKON IMAGE SPACE」に自動転送される。これ、地味に便利。パソコンなどからすぐに画像を確認できるのは本当良いよ。

<悪い点>
・撮影枚数が増えると、なぜか途中から転送されなくなる。カメラもスマホもバッテリー容量が十分あっても途中で転送をやめてしまう。転送をやめる枚数はマチマチ。感覚的には数十枚で転送を止めることが多いように感じる。一番転送できた時で、500枚撮影して150枚位転送が成功していた。一番少ないときはたったの2枚だけ転送してストップしていた。以前は転送が一度失敗するとその後何をやっても転送されなかったけど、最近はカメラの電源を入れ直すと転送が再開するようになった。
・何度か使うとカメラと接続できなくなる。感覚的には1ヶ月に1回位の割合で再インストールしないとダメ。機嫌良く動作していたのに或る日突然繋がらなくなる。アプリ再インストール、カメラとの再設定で正常作動に戻る。何なのこのクソ仕様。
・キヤノンもニコンも日本どころかカメラ業界では世界を代表するトップ2の巨頭。その巨頭2社のアプリがこの有り様。会社の上層部は知っているのか?最近はスマホ連携も重要な要素。プロやハイアマチュアと呼ばれる層以外はスマホ連携が重要だと思う。どんなにカメラの性能が良くてもスマホ連携がダメダメなら評判落としますよ。


第2位
富士フィルム X-T2 + Camera Remote。

X-T2はwi-fiのみでBluetoothは非搭載。なのでX-T2の接続の利便性は Bluetooth搭載カメラよりも劣る。なのに第2位。同じく富士フィルムのX-E2の頃は接続はするもののすぐに接続が途切れてイライラしまくっていたけど、こちらも徐々に安定性が増してきた。最近は一度接続できたら、まぁ途切れることはないかな。

<良い点と悪い点を一緒に書いてみる。>
・実はX-T2とCamera Remoteの組み合わせ、積極的に高性能なので第二位にした訳でない。単純にもっと下が居ただけ。キヤノンとニコンの転送アプリがあまりにもダメダメなのでたまたまこの組み合わせが2位となっただけ。
・実際画像転送が完了するまでの手数が多くかかるが、一旦転送が始まるとほぼ確実に転送が成功する。アプリが動かない、カメラとスマホが接続できないという不安定さはない。サラリーマンに例えると、「何だか段取り悪くて仕事も飲み込みも遅いけど、一旦やり始めると時間内に確実に仕事をこなすタイプ」ってとこかな。でもこれって重要なこと。キヤノンやニコンはカタログと全然違って上手く繋がらないけど、富士フィルムは一応は転送が成功する。安心感、信頼感は断然富士フィルムの方が上。最近の Bluetooth搭載カメラだとどうなんやろね。

第1位。東芝Flash Air 第四世代。
このブログでも何度か取り上げwi-fi内臓のSDカード。

色んなデジカメで使えるので、昔のデジカメに挿しても使えるのではないかな。

カメラメーカーのwi-fi画像転送は、メーカー専用のスマホアプリやパソコンアプリで動作するんだけど、Flash Airは複数のアプリが出ている。

おいらは東芝純正アプリの他、「Yokin's Flash Air Sync」や「Keenai」なども使っている。

Flash Airの良い所は一言で言って「熟成」ってことかな。wi-fi画像転送を手掛けてから歴史が非常に長いのでどんどん性能が良くなってきた。Flash Airの第一世代を持っているけど、この頃のFlash Airは全然ダメダメだった。アプリの安定性は最悪で、画像数枚転送するにも一苦労。転送が途切れるの当たり前。当時はイライラしまくっていた。

最近は非常に安定性が高く、一度転送が始まれば途切れたり、途中で転送をやめたりすることもない。でもこれって本来当たり前のことなんだよね。

カメラのwi-fi画像転送について良く知らない方にとっては、「画像転送てそんな難しいの?」と思われるかもしれない。別に難しい訳じゃないんだけど、いまだにきちんと動作しないカメラが存在する。中華製の無名カメラならしょうがないとしても、日本を代表する2大巨頭のカメラがこれ。情けないの一言。

スマホやタブレットでアプリを立ち上げ、wi-fiでFlash Airを選べば、カメラで撮影するたびに画像が自動転送されるので便利。

ただ、スマホやタブレットは自宅のwi-fiに繋いでいることが多いと思うけど、Flash Airより電波が強いのですぐに自宅wi-fiに切り替わってしまうのが欠点かな。今思いつく欠点はこの点位。以前に比べどんどん使い勝手も信頼性も向上しているのがFlash Air。キヤノンやニコンも徐々に改善されることを願う。ただそうなると後付けのFlash Airのような製品は需要がなくなってしまうか。それは困る。

あ、Flash Airとの連携で地味に使えるアプリがブラウザーソフトの「Chrome」。wi-fiでFlash Airを選び、  ChromeでFlash AirにアクセスするとFlash Airのカードの中身が見られる。シャッターを切るたびになぜかどんどん画像が自動で追加される。リロードしなくても良いのは何でだろ?ここでポイントは、画像がダウンロードではなくて、サムネイルのみが見られること。他のアプリは画像データがそのままダウンロードされるのはスマホなどのストレージ容量を消費する。Chromeだとサムネイルでとりあえず良さげな画像を選定し、真剣に見たい画像だけをダウンロードすれば良い。大量に撮影する場合は純正アプリ良いもこちらの方が良いかも。まぁ50枚数以下くらいしか撮らないなら純正アプリで全画像ダウンロードでも良いかな。
何れにせよFlash Airは色んなアプリで作動するのが良い。東芝のFlash AirのHPを見ると、他にもたくさん使えるアプリが掲載されているのでチェックしてちょ。

番外編。栄えあるS級(1位よりも上)
eye-fi mobi。

今はサービスを停止してしまったけど、いまだにこのwi-fi SDカードを超えるものは知らない。

まさにwi-fi SDカードの王様と思っている。

使い勝手、操作性はいまだに最高で理想的。

今はもうないけど、アプリを立ち上げておくだけ。

デジカメで撮影するたびに画像が自動転送されてくる。

「Flash Airとどう違うんや?同じやん?」と思う方もおられると思う。

違いはスマホが自動でwi-fiをeye-fiに繋いでくれること。

これが本当便利。

Flash Airアプリは一旦は手動でFlash Airの電波に繋ぐ必要があるんだけど、eye-fiは自動。wi-fiの繋ぎ変えって意外と面倒なんだよね。

それとeye-fiで感心するのは、接続の持続性、安定性。加えて「意地でも最後まで全画像を転送するぞ」いうアプリの責任感。

パソコンへも転送できたんだけど、画像転送中に途中でノートパソコンのバッテリーが切れて転送がストップ。その後ノートパソコンを再充電しeye-fiアプリを立ち上げたら前回転送できなかった画像から転送を再開。

「一度引き受けた仕事は必ず完了させます」という気概を感じる。

何で何年も前にこれだけのwi-fi 画像転送ができたSDカードがあったのに、今の最新カメラでできないのか?

不思議でしょうがない。

最新のFlasha Airがeye-fiのコンセプトを引き継いだようなので、Flash Airの使い勝手がeye-fi並みになることを信じるばかり。






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